コンセプト

「人生100年時代」と言われる現在、90才以上の6割が認知症になるというデータがあります。誰でも認知症当事者になり得る時代と言えます。

その一方で、認知症は、もっともなりたくないものとして挙げられることが多い病気です。ありふれた病気(common disease)でありながら、皆がなりたくないと思っているのはどうしてでしょうか?

この背景には、「認知症はおそろしい病気」「認知症になったら終わり」という先入観があると思われます。1972年に有吉佐和子さんが『恍惚の人』という認知症の人と介護をテーマにした小説を発表し、テレビドラマ化、映画化され社会現象となりました。介護保険が出来る契機になったというプラスの側面もありましたが、日本人の認知症観に大きな影を落としたことは否めません。

私は認知症診療を専門として20年になり様々な患者さんご家族とお会いしてきました。『恍惚の人』のような経過を辿る人はむしろ珍しく、物忘れがありながらも穏やかに生活されている人も多くおられますが、「認知症になったら終わり」、「認知症になったら、家族の顔もわからなくなる」というご本人の思い込みから不安を示され、受診せずにそのままにされている方も多くおられます。

認知症の定義は、『何らかの原因で、認知機能の低下が起こり、日常生活に支障をきたすようになった状態』のことで、早めに受診し原因を調べることで改善可能なものもありますし、薬で症状の進行にブレーキをかけることも可能です。また、認知症になっても、「生きがい」を持つことで、認知症の症状の進行が遅くなるということもわかってきています。

認知症の状態は、認知機能の低下と生活のしにくさの関係で起こるものであり、「個人と社会との相対的な関係」から生じるため、生活に支障が起こりにくくするような仕組みづくりをすることで、認知機能の低下があっても生きやすい社会を作っていくことも可能です。

このように、これまでの認知症観を一人でも多くの人がバージョンアップしていくことが、認知症になっても生きやすいまちづくりの第一歩に繋がると信じ、微力ながらお手伝い出来ればと思っております。


  • 精神保健指定医
  • 日本精神神経学会専門医
  • 日本老年精神学会専門医・指導医
  • 認知症臨床専門医
  • 認知症サポート医
  • 茨木市認知症初期集中支援チーム検討委員会委員
  • 茨木市医師会高齢者対策・在宅医療委員
院長

園田 薫

1985年早稲田大学第一文学部哲学科心理学卒業
1989年~1995年佐賀医科大学医学部
1995年~2005年福岡大学病院精神神経科
2005年~2020年藍野病院老年心身医療センター 
副センター長/センター長
2020年~2023年たろうクリニック(福岡市の在宅医療)
2023年~藍野病院/茨木病院
2024年3月そのだクリニック開設

診療所名そのだクリニック
代表園田 薫
電話番号072-697-8396
所在地〒567-0802
大阪府茨木市総持寺駅前町6-6
定休日月・水・金・日

9:30〜13:30××××
16:00〜17:30×××××
※土曜日は9:00〜14:00
※徐々に診察日は増やしていきます。

月曜日休診
火曜日【午前】9:30〜13:30
【午後】16:00〜17:30
水曜日休診
木曜日【午前】9:30〜13:30
【午後】16:00〜17:30
金曜日休診
土曜日9:00〜14:00
日曜日休診
※土曜日は9:00〜14:00
※徐々に診察日は増やしていきます。

お問い合わせ

そのだクリニック

〒567-0802 大阪府茨木市総持寺駅前町6-6

TEL 072-697-8396

診療時間
9:30〜13:30××××
16:00〜17:30×××××

※土曜日は9:00〜14:00
※徐々に診察日は増やしていきます。

診療時間

月曜日休診
火曜日【午前】9:30〜13:30
【午後】16:00〜17:30
水曜日休診
木曜日【午前】9:30〜13:30
【午後】16:00〜17:30
金曜日休診
土曜日9:00〜14:00
日曜日休診

※土曜日は9:00〜14:00
※徐々に診察日は増やしていきます。